3分で分かる!人事アウトソーシング比較10選|人事労務委託代行費用・メリットとデメリットを徹底解説

 公開日:2025年8月27日

人事労務アウトソーシング

目次

人事アウトソーシングとは?

人事労務アウトソーシングとは、給与計算や社会保険手続き、勤怠管理といった人事・労務関連業務を、専門知識を持つ外部企業に委託するサービスです。

近年、専門人材の不足や働き方改革への対応、頻繁な法改正への迅速な対応を目的に、多くの企業で導入が加速しています。ノンコア業務を外部に委託することで、企業は限られた人的リソースをコア業務に集中させ、組織全体の生産性向上と競争力強化を実現できます。

人事アウトソーシングできる業務の範囲は?

給与計算から採用、教育まで、人事労務のアウトソーシングは、業務範囲が広いことが特徴です。自社のニーズに合わせて必要な業務を選び、専門家に委託することで、業務効率化とコスト削減が期待できるでしょう。

給与計算・賞与処理

毎月の給与計算から賞与計算、給与明細書作成、銀行振込データ作成まで、給与支払いに関わる一連の業務を委託できます。複雑な勤怠データの集計、各種手当・控除の正確な反映、所得税・社会保険料の自動計算により、計算ミスによるトラブルを防止します。

昇給・降格、組織異動、雇用形態変更などの変動要素にも柔軟に対応し、人事担当者を煩雑な計算業務から解放します。これにより、担当者の負担を大幅に軽減し、より戦略的な業務に集中できる環境を整備できます。

勤怠・就業管理の代行

従業員の出退勤時刻、休憩時間、各種休暇取得状況のデータを一元管理し、労働時間・残業時間を法令に準拠して正確に集計します。最新のクラウド型勤怠管理システムとシームレスに連携し、リアルタイムでの勤務状況把握を実現。

フレックスタイム制、変形労働時間制、テレワーク、時短勤務など、多様化する働き方にも完全対応します。これにより、労務管理の適正化とコンプライアンスの確実な遵守を両立し、労働基準法違反リスクを大幅に軽減できます。

社会保険・年末調整の手続き

健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険の各種社会保険に関する複雑な手続きを専門家が代行します。従業員の入退社に伴う資格取得・喪失手続き、定時決定(算定基礎届)、随時改定、労働保険の年度更新など、専門知識が必要な業務を迅速かつ正確に処理します。

年末調整では、各種控除申告書の回収・精査から年税額計算、源泉徴収票作成まで、煩雑な税務手続きを一括対応。これにより、担当者の業務負担を大幅に軽減し、手続きミスによるリスクを排除できます。

採用・面接・人材管理サポート

戦略的な採用計画の立案から実行まで、採用活動全般を包括的にサポートします。求人媒体の効果的な選定・出稿、応募者への迅速な対応、書類選考の代行、面接日程調整、内定者フォロー、合否連絡まで、採用プロセス全体を最適化します。

入社後は人材データベースの構築・運用、人事評価制度の運用支援、タレントマネジメントの推進など、戦略的人事施策の実現を強力にバックアップ。これにより、人事担当者は採用戦略の立案や候補者との面接に集中でき、採用の質と効率を同時に向上させることができます。

教育・人材育成や制度設計支援

企業の成長戦略と連動した体系的な人材育成プログラムを企画・運営します。新入社員研修、階層別研修、専門スキル研修といった各種教育プログラムの設計から実施まで、効果測定も含めて一貫してサポート可能です。

さらに、企業文化と成長ステージに最適化された人事評価制度、賃金制度の設計、就業規則の策定・改定など、組織基盤強化のための制度設計コンサルティングも提供し、企業の持続的成長を支援します。

人事アウトソーシングサービスの料金相場と費用体系は?

人事労務アウトソーシングサービスの料金体系は月額固定型と従量課金型があります。初期費用やカスタマイズ料金も要確認です。給与計算や年末調整など、委託業務ごとの相場を把握し、予算に合ったサービスを選びましょう。

月額固定型vs従量課金型の違い

月額固定型は、毎月定額で契約範囲の業務を委託できるプランで、予算管理の容易さと コスト予見性の高さがメリットです。従業員数が安定している企業や長期的な予算計画を重視する企業に適しています。

一方、従量課金型は従業員数や処理件数に応じて料金が変動するプランで、事業規模の変動が激しいベンチャー企業や季節業務の多い企業では、実際の業務量に応じた最適なコスト管理が可能となります。

初期費用の有無・カスタマイズ料金

多くのサービスで、導入時に初期設定費用(10万円~50万円程度)が発生します。既存システムからのデータ移行、業務フロー設計、従業員向け説明会などが含まれます。

自社固有の業務フローに合わせたカスタマイズが必要な場合、追加開発費用が発生することがあります。

給与計算だけの場合の料金目安

給与計算のみの委託では、従業員1名あたり月額1,000円~1,500円が市場相場です。ただし、最低月額料金(3万円~5万円)が設定されることが一般的です。

従業員50名規模の企業では、月額4万円~7万円程度が実質的な料金目安となります。

年末調整・社保手続き費用の相場

年末調整は、基本料金(3万円~5万円)に従業員1名あたりの処理費用(2,000円~4,000円)を加算する形式が主流です。

100名規模で年間25万円~45万円程度が目安となります。社会保険手続きでは、入退社手続き1件あたり5,000円~15,000円程度が相場です。

大手企業と中小企業の相場感

大手企業(500名以上)では、スケールメリットにより1名あたり800円~1,200円程度の割安料金が適用されることが多く、包括的な人事戦略コンサルティングも含まれることがあります。中小企業(100名以下)では、最低月額料金の適用により1名あたり1,500円~2,500円程度となる傾向があります。

人事アウトソーシングのメリットとデメリット

アウトソーシングは効率化やコスト削減に繋がる一方、情報漏洩リスクやノウハウ蓄積の難しさもあります。メリット・デメリットを理解し、自社に最適な選択をしましょう。

人事労務アウトソーシングのメリット

ここでは、人事労務アウトソーシングを導入するメリットを解説します。

業務の効率化とコスト削減

専門事業者への委託により、業務プロセスが標準化され、処理スピードと品質が飛躍的に向上します。多くの企業で30-50%のコスト削減を実現しており、人件費、システム維持費、研修費用などの大幅な削減が可能です。

さらに、業務量の変動に柔軟に対応できるため、繁忙期の残業代削減や閑散期の固定費圧縮も実現できます。

人員不足の解消・コア業務に集中

深刻化する人材不足の中、人事担当者がルーティン業務から解放されることで、人材戦略の立案、組織開発、従業員エンゲージメント向上など、企業価値創造に直結する戦略的業務に集中できます。

専門人材の採用・育成が困難な中小企業でも、大手企業レベルの業務品質を確保し、組織力の底上げを実現できます。

法令改正への即対応

労働基準法、社会保険制度、税制など、頻繁に変更される労働関連法規に対して、専門家が最新情報を常時キャッチアップし、制度変更の影響分析から実務対応まで迅速に実行します。

これにより、法令違反リスクを最小化し、労働基準監督署の調査や従業員トラブルを予防することが可能です。コンプライアンス体制の強化は、企業の社会的信頼向上にも直結します。

人事労務アウトソーシングのデメリット

人事労務アウトソーシングの活用はメリットばかりではありません、ここでは、人事労務アウトソーシングを導入するデメリットを紹介します。

柔軟かつ迅速な対応の難しさ

外部委託の性質上、社内で発生する急な仕様変更や個別対応への即座の対応が困難な場合があります。社内担当者と委託先との間でコミュニケーションラグが生じ、対応遅延のリスクが存在します。

ただし、この課題は適切なSLA(サービスレベル合意)の設定と定期的なコミュニケーション体制の構築により大幅に軽減可能です。

情報漏洩リスクの管理コスト

従業員の個人情報という高度に機密性の高い情報を外部に預けるため、委託先のセキュリティ体制の評価・監査、定期的なリスクアセスメントなど、情報管理に関する追加的な管理コストが発生します。

契約締結時の詳細な情報管理規定の策定、定期的な監査の実施、万一の際の損害賠償保険の確認など、包括的なリスク管理体制の構築が必要です。

自社ノウハウの蓄積が難しい

業務プロセスを完全外部化することで、社内に人事労務の専門知識や実務経験が蓄積されにくくなる可能性があります。将来的な内製化検討時や委託先変更時にノウハウ不足が課題となるリスクがあります。

この課題に対しては、業務プロセスの可視化や定期的な知識共有により、ある程度の軽減が可能です。

COMIT HRでは、これらの課題を根本的に解決します。お客様専任担当者による迅速・柔軟な対応体制、国際認証取得によるワールドクラスのセキュリティ体制、業務プロセスの可視化を通じたお客様社内のノウハウ蓄積支援により、アウトソーシングの利点を最大化しながらリスクを最小化します。

人事アウトソーシングのデメリット対策

①業務の範囲の不明瞭さとその対策

アウトソーシングにおけるデメリットの一つは、業務の範囲が不明確になりやすいことです。Excelなどファイルでのデータ交換が主体の場合、断片的なやり取りが発生します。

データのやり取りが断片的になることでデータ分析の遅延や制約がかかり、戦略的な人事制度の策定や業務効率の向上を妨げる要因となります。

COMITHRではシステムの導入前に入念なヒアリング、現状の業務分析、フィットアンドギャップをおこなうため業務範囲が不明瞭になるリスクはありません。

人事に関連する業務はCOMITHRで一元的に管理されます。すぐに確認もでき情報において担当者とのギャップが発生しにくい仕組みとなっています。

②増加する管理コストとその対策

人事アウトソーシングでは、管理コストの増加が懸念されます。

業務の特製上、機密性が高い情報が扱われており漏洩リスクセキュリティのために対策が必要です。管理に関するコストは増えやすく、担当者の業務負担につながります。

COMITHRは人事業務の効率化にも優れ、企業の業務内容、規則や課題に合わせての委託が可能です。増加する管理コストを最小限に抑えたサポートを実現します。

③情報の流出リスクとその対策

人事アウトソーシングにおいては情報の流出リスクがついて回ります。特に人事データは機密性が高く取り扱いには慎重さが求められます。

電子帳簿保存法で定められた紙として残すべき資料もあり、勤怠管理においては完全に紙の利用をなくすことができずに苦労するケースも目立ちます。

COMITHRでは重要な書類業務についても委託が可能です。機密情報に関するあらゆるリスクを排除し電子化による業務効率化を実現します。

④データの管理の複雑さとその対策

Excelなどでデータをやり取りする場合はデータがまとまらず、社内業務に支障が生じます。データの管理の複雑さを解消するためには、アウトソーシング先とのデータ共有プロセスを改善し、データの一貫性と整合性を確保する必要があります。

COMITHRはBPOを組み合わせたSaaSシステムです。従来のシステムをSaaS化することによってデータの一元管理を実現します。

⑤柔軟性な対応ができないこととその対策

アウトソーサーは依頼された業務に特化しているため、急な事態に即座に対応できないデメリットがあります。一般的に人事アウトソーシングでは契約外の業務に対応するのが難しいことが多いですしょう。

依頼側が確認を怠ることで対応が遅れ問題が生じることも考えられます。

COMITHRでは、専門性の高い業務や企業の課題に合わせて人事業務を外部委託できるため、重要な法改正や人事制度の変更が生じた際は柔軟な対応が可能です。

人事労務アウトソーシングサービス比較10選

多様なサービスから自社に合うものを見つけるのは大変です。ここでは人事労務アウトソーシングサービスの主要な10社を徹底比較しました。料金、対応業務、得意分野などを一覧で確認し、最適なアウトソーシング先を見つけましょう。

人事労務アウトソーシングサービス比較表
会社名 主要対応業務 得意分野・強み 想定企業規模
COMIT HR 給与計算、年末調整、各種申請業務など人事業務のフルアウトソーシング ・複数の主要クラウド製品から最適な組み合わせを中立的に提案・現行システムからの移行もスムーズに実現

・標準機能で対応できない要件には個別でツール開発可能

・経験豊富なコンサルタントが一気通貫でサポート

中堅〜大企業
アクタス社会保険労務士法人 給与計算・社保手続き、人事・労務コンサルティング、就業規則作成、労務監査 経営視点でのオーダーメイド提案、コンプライアンスと実務の融合、IT活用支援 中小〜大企業
株式会社パソナ 給与計算、労務管理、年末調整、福利厚生管理、従業員直接対応 業務の属人化解消、品質向上とコスト削減、複数業務の一元管理、柔軟な対応力 中堅〜大企業
社会保険労務士法人エスネットワークス 給与計算、社保手続き、労務デューデリジェンス、労務顧問、ハラスメント研修 経営視点を取り入れたソリューション、専門性の高い業務への対応、個別最適化 中小〜中堅企業
NOC日本アウトソーシング株式会社 給与計算、労務管理、年末調整、マイナンバー管理、企業型確定拠出年金支援 30年の実績と低解約率、RPA/AI-OCR活用による効率化、100社超の提携網 中堅〜大企業
エイチアールワン株式会社 人事管理、給与計算、社会保険、年末調整、タレントマネジメントなどフルレンジ 業界最大手の実績と信頼性、大手企業向けの安定した大規模運用、強固なBCP体制 大企業
freee株式会社 給与計算、入退社手続き、年末調整、従業員問い合わせ対応など、広範な労務業務 freee人事労務との完全連携、内製と外注の柔軟な切替、リアルタイム進捗管理 スタートアップ〜中小企業
クラウドBPO株式会社 給与計算・社保手続き、従業員窓口代行、クラウドシステム選定・導入支援 主要クラウドHRツール(SmartHR等)の運用代行に特化、IT業界・IPO支援に強み 中小〜中堅企業
ジョブカンBPO (ソフトウェアとして)勤怠管理、労務HR、給与計算、採用管理など (ソフトウェアとして)低価格・高機能、必要な機能から導入できるモジュール形式 中小企業
SmartHR (ソフトウェアとして)入退社手続き、電子申請、年末調整、人事データベース構築 シェアNo.1のクラウド人事労務ソフト。圧倒的な使いやすさとペーパーレス化推進力 全規模

COMIT HR

人事労務アウトソーシングサービスCOMIT HR
引用元:COMIT HR

中堅から大手企業を中心に、人事労務領域のDXを推進する総合アウトソーシングサービスです。最大の強みは、単なる業務代行に留まらず、既存の業務プロセスを可視化・分析し、クラウドシステムの導入・移行までをワンストップで支援するコンサルティング力です。

給与計算、勤怠管理、社会保険手続き、年末調整といった定型業務はもちろん、煩雑なペーパーワークの電子化まで幅広く対応します。各企業が抱える個別の課題に対し、最適な業務フローを再設計し、継続的な改善をサポートします。豊富な実績に裏打ちされたノウハウで、人事部門がより戦略的なコア業務に集中できる環境構築を実現可能です。

アクタス社会保険労務士法人

人事労務アウトソーシングサービスアクタス社会保険労務士法人
引用元:アクタス社会保険労務士法人

社会保険労務士による法的専門性の高さが最大の特徴です。法改正への迅速な対応や高度なコンプライアンス遵守が求められる業務において、その真価を発揮します。給与計算や社会保険手続きといった実務はもちろん、豊富な知見を活かした人事労務コンサルティングまでワンストップで提供します。

企業の状況やニーズに合わせたオーダーメイドのサービス設計を得意としており、安心と信頼を重視する企業に最適です。

株式会社パソナ

人事労務アウトソーシングサービス株式会社パソナ
引用元:株式会社パソナ

大手人材サービス会社としての豊富なノウハウとリソースを活かした、大規模案件に強みを持つBPOサービスです。給与計算や福利厚生、年末調整といった人事労務領域を包括的にカバーし、高品質なオペレーションで業務効率化とコスト削減を実現します。

数千名規模の企業への対応実績も豊富で、複雑な業務フローや独自の社内規定にも柔軟に対応可能です。組織の成長を支える安定した基盤を求める大手企業やグローバル企業に適しています。

社会保険労務士法人エスネットワークス

人事労務アウトソーシングサービス社会保険労務士法人エスネットワークス
引用元:社会保険労務士法人エスネットワークス

給与計算や社会保険手続きの正確性と専門性を追求する企業に最適な、社労士法人運営のアウトソーシングサービスです。日々の定型業務はもちろん、IPO準備やM&Aといった企業の重要な局面における特殊な労務課題にも対応できる高度な知見が強みです。

法的なリスクを管理し、企業の成長ステージに合わせてバックオフィス体制をプロフェッショナルに支える、頼れる専門家集団です。

NOC日本アウトソーシング株式会社

人事労務アウトソーシングサービスNOC日本アウトソーシング株式会社
引用元:NOC日本アウトソーシング株式会社

30年以上にわたる豊富な実績とノウハウを誇る、老舗のアウトソーシング企業です。給与計算や労務管理といった基本業務に加え、企業型確定拠出年金の導入・運営支援まで手掛けるなど、対応範囲の広さが特徴です。

長年の運用で培われた安定した業務遂行力と信頼性の高さで、幅広い業種・規模の企業のバックオフィスを堅実にサポートしてきた実績があります。

エイチアールワン株式会社

人事労務アウトソーシングサービスエイチアールワン株式会社
引用元:エイチアールワン株式会社

業界最大級の実績を誇る、人事専門のアウトソーシング企業です。特に大手企業向けのフルアウトソーシングに特化しており、パナソニックや三菱商事などが出資する高い信頼性が強みです。給与計算などのオペレーション業務から人事制度設計のコンサルティングまで、戦略的人事を支えるフルレンジのサービスを提供します。大規模組織の複雑な人事課題に対応できるノウハウと実績は群を抜いています。

freee株式会社

人事労務アウトソーシングサービスfreee株式会社
引用元:freee株式会社

クラウド会計・人事労務ソフト「freee」と一体となった新しい形のBPOサービスです。特にスタートアップや中小企業を対象に、SaaSと専門スタッフのサポートを融合させ、バックオフィス業務全体のDXを推進します。スモールスタートが可能で、将来的な内製化も見据えた柔軟な体制構築を支援します。データを活用した迅速な経営判断に繋げたい、成長意欲の高い企業に最適です。

クラウドBPO株式会社

人事労務アウトソーシングサービスクラウドBPO株式会社
引用元:クラウドBPO株式会社

クラウドツールの活用を前提とした、スタートアップやIT業界に強いアウトソーシングサービスです。SmartHRやマネーフォワードクラウド給与などのシステムに対応し、効率的な運用を実現します。

料金体系は従業員数に応じた従量課金制で、ウェブサイトでシミュレーションできる透明性が魅力です。社労士法人が運営母体であるため、専門性とスピード感を両立したサポートが受けられます。

ジョブカンBPO

人事労務アウトソーシングサービスジョブカンBPO
引用元:ジョブカンBPO

勤怠管理システムで有名な「ジョブカン」シリーズの活用を前提とした業務効率化ソリューションです。独立したBPOサービスというより、勤怠管理、労務管理、給与計算などの各システムを連携させることで、バックオフィス業務の自動化を推進します。

必要な機能だけを組み合わせて導入できるため、コストパフォーマンスに優れており、自社に合った形で段階的に業務を効率化したい企業に適しています。

SmartHR

人事労務アウトソーシングサービスSmartHR
引用元:SmartHR

シェアNo.1を誇るクラウド人事労務ソフトであり、直接的なBPOサービスとは異なります。このソフトウェアの提供を通じて、入退社手続きや年末調整などのペーパーレス化を促進し、企業の生産性向上を支援します。

SmartHRの導入・運用を代行するパートナー企業は全国に多数存在しており、それらの専門家を通じて間接的にアウトソーシングが実現できる「エコシステム」を形成しているのが特徴です。

人事労務アウトソーシングサービスの選び方

業務範囲、実績、システム相性、セキュリティ体制。アウトソーシングサービスを選ぶ際は、これらのポイントをしっかり比較検討し、自社のニーズに最適なパートナーを見つけましょう。

対応可能な業務範囲の広さ

委託検討業務がすべて対応可能かの確認は必須です。給与計算・社会保険手続きなどの基本業務に加え、採用支援、人材育成、労務相談、制度設計コンサルティングなど、どこまでカバーできるかを詳細に検証しましょう。

現在のニーズだけでなく、3-5年先の事業拡大を見据えた拡張性とスケーラビリティも重要な選定基準です。パートナー企業の成長対応力を慎重に評価することが、長期的な成功につながります。

対応企業規模や業種の実績

自社と同規模・同業種での豊富な導入実績は、スムーズな導入と安定運用の重要な指標です。業界特有の商習慣、法規制、労働慣行への深い理解があるパートナーを選択することで、導入リスクを大幅に軽減できます。

使用しているシステムとの相性

既存の勤怠管理システム、会計システム、人事システムとの連携可否は、業務効率に直結する最重要要素です。API連携の対応範囲、データ移行の容易さ、リアルタイム同期の可否などを詳細に確認しましょう。連携実績のないシステムの場合、カスタム開発コストや期間、保守性の問題が発生する可能性があります。

システム統合の技術的実現性と投資対効果を慎重に評価することが必要です。また、将来的なシステム変更への対応力や、複数システム間でのデータ整合性確保の仕組みも重要な確認ポイントとなります。

セキュリティ体制とコンプライアンス意識

個人情報保護法、マイナンバー法に完全準拠したセキュリティ体制の構築は、委託先選定の最重要基準です。プライバシーマーク、ISMS(ISO27001)認証の取得状況、定期的な第三者監査の実施状況を必ず確認しましょう。

 

人事アウトソーシングを成功させる5つのステップ

人事アウトソーシングを成功させるための5つのプロセスを紹介します。

①現状把握と明確な目的

人事アウトソーシングを成功に導くためには現状把握が重要です。

現状把握するためには業務詳細をリストアップすることが重要です。

  • 担当部署
  • 担当者
  • 作業に要する時間
  • 発生頻度
  • 必要なスキル

などの情報を整理しておきましょう。

業務の内容を把握したあとは課題や問題点を特定します。

たとえば、従業員が同じ作業を繰り返しておこなう場合には重複作業の疑いがあります。同じ業務が何度も発生する場合も同様です。重複作業がある場合にはプロセス上に無駄が含まれている可能性が高いでしょう。

現状把握の段階で明確な目標を設定することが、人事アウトソーシングの導入を成功に導く基盤を築きます。

②業務範囲の明確化

人事業務をアウトソーシングするにあたっては業務範囲を明確に決定することが重要です。

たとえば、面接・採用業務の領域は、計画立案から実際の面接、内定フォローなど多岐にわたります。自社で担当する部分とアウトソーシングする業務を明確に区別し、効果的なアウトソーシングを実現しましょう。

③アウトソーサーとの連携強化

アウトソーシングを成功させるには業務フローを整理し、アウトソーサーとの共有を怠らないことが不可欠です。社内と社外の連携を強化することで手間を削減しましょう。

連携をスムーズにするためには、自社とアウトソーシング先の役割と責任分担が事前に明確になっている必要があります。正確な情報共有は業務の円滑な進行と品質管理に不可欠です。必要な情報を提供し、受け取ることで、ミスや誤解を防ぎ、効果的な業務遂行を実現します。

リアルタイムなコミュニケーションが可能なツールを活用し、情報の共有と意思疎通を改善してください。

④定期的な業務評価とフィードバック

人事アウトソーシングの成功に欠かせないステップとして、定期的な業務評価とフィードバックが挙げられます。

アウトソーサーとの信頼関係を築くためには、定期的なミーティングやコミュニケーションが重要です。予めフィードバックの時期を決定しておき、進捗状況や課題、要件の変更などを共有して双方の認識を一致させましょう。

⑤継続的な改善

定期的な業務評価とフィードバックを参考に改善を継続していくことも重要なプロセスです。

導入した効果が得られなかった場合は事業主とアウトソーサーとの話しあいやコミュニケーションで改善する必要があります。

人事アウトソーシング導入を成功に導くためには、継続的な改善施策が欠かせません。

実際の成功事例:大手電機メーカー様

人事課題を解決するにあたってCOMITHRを導入した事例を紹介します

提供する主要サービスの特徴

以前は別のアウトソーサーへ人事業務を委託していましたが、先法の都合で給与業務を内製化する必要が発生しました。給与計算の複雑性や会計システムへの連携に課題を抱えていたためCOMITHRを導入した経緯があります。

ジョブカンの導入

COMITHR導入後は、ジョブカンによる給与計算・労務管理システムの導入を実施しました。給与計算は従来のシステムからSaaSへ移行、労務管理はWeb化したことでトータル50%のコスト削減に成功しております。

年末調整

COMITHRの人事アウトソーシングサービスでは年末調整にも対応しています。従業員は証明書を写真に撮ってアップロードするだけで申請完了です。担当者や従業員の業務負担を大幅に軽減し、入力ミスやエラーを排除します。

ジョブカンの導入と年末調整のWeb申告導入により、コストと工数の大幅削減に成功しています。

顧客概要 電気機器メーカー

従業員数:650名

導入の背景 ・前委託先の都合で給与業務を内製で対応せざるを得なくなった

 

・安心して長く任せられる委託先を探していた

 

・財務会計用と管理会計用に複数の勘定科目で管理する必要があった

 

・仕訳データの作成が複雑で給与システムから会計システムへの連携に苦労していた

システム導入スコープ ・ジョブカン給与計算・労務管理

・給与仕訳データを会計システムに取り込むためのツール開発

 

BPO範囲 給与計算・賞与計算

住民税、年末調整

賞与支払届の作成

労働保険料年度更新、算定 など

効果 ・システム移行とアウトソース効果でトータル50%近くコスト削減

・年末調整がWeb申告となり、従業員の負担を大幅に軽減

・給与システムから会計システムへの連携工数が削減

 

 

なぜ「人事労務システムのクラウド化」が人気なのか?

近年、人事労務システムのクラウド化が急速に普及している背景には、5つの明確な優位性があります。

第一に、場所に依存しない柔軟な業務環境の実現です。インターネット環境があれば、オフィス、自宅、出張先など場所を選ばずシステムにアクセス可能で、テレワーク時代に必要な業務継続性を確保できます。

第二に、法改正への自動対応機能です。労働関連法規の改正に対してシステムが自動でアップデートされ、企業側での個別対応が不要となり、常に最新の法令に準拠した業務処理が可能になります。

第三に、大幅なコスト削減効果です。自社サーバーの購入・保守費用、専門人材の確保が不要となり、初期投資を抑制し運用コストも大幅に削減できます。

第四に、強固なセキュリティ体制の構築です。専門事業者による24時間365日の監視体制、最新の暗号化技術、定期的なセキュリティ監査により、自社運用以上の情報保護を実現します。

第五に、スケーラビリティと拡張性の確保です。事業成長に応じた柔軟な容量調整、新機能の追加が容易で、企業の発展段階に合わせてシステムも進化させることができます。

COMIT HRは、これらクラウドシステムの選定から導入、運用最適化まで、企業の現状と将来ビジョンを踏まえた最適解をご提案します。

豊富な導入実績を持つ専門コンサルタントが、お客様の課題を的確に分析し、真に価値のあるシステム移行を実現します。特定ベンダーに依存しない中立的な立場から、最適なクラウドソリューションの導入・移行を全面的にサポートいたします。

 

人事アウトソーシングの市場規模推移

株式会社矢野経済研究所がおこなった「人事・総務関連業務アウトソーシング市場に関する調査」によれば、2023年度の人事・総務関連業務アウトソーシング市場は前年度比5.9%増、11兆6,631億円になりました。

増加の背景には、少子高齢化、地方から都市部への若年層の人口流出、人気業種への偏り、専門人材を獲得できないなどが要因として挙げられています。

人材不足から内部のコア業務へリソース集中を求める動きが高まったことで、大企業を中心に間接業務のアウトソーシングを積極的に採用する流れが加速しています。

働き方改革やDX、SDGsの推進も、人材業務に関連するアウトソーサーを増やす要因です。アウトソーシングに求められる企業のニーズを考慮しながら、提供サービスのワンストップ化やプラットフォーム化の整備を進めています。

2024年人事労務アウトソーシングの市場規模

 

よくある質問(FAQ)

人事労務アウトソーシングに関する、よくある質問とその回答をまとめました。導入前に不安を解消しましょう。

中小企業でも人事アウトソーシングは利用できますか?

可能です。多くのサービスが中小企業向けプランを用意しており、従業員10名程度からでも委託可能です。限られた人的リソースで専門知識を活用できるため、中小企業にこそ大きなメリットがあります。

アウトソーシングしても社内に人事担当者は必要ですか?

必要です。委託先との連携窓口、最終的な意思決定、従業員とのコミュニケーション、人事戦略の立案など、社内担当者の役割は重要です。ノンコア業務の委託により、より戦略的業務に専念できます。

委託可能な業務範囲はどこまでですか?

サービスにより大きく異なります。基本的な給与計算・社会保険手続きから、採用支援、研修企画、労務相談、人事制度設計まで幅広く対応可能です。自社の委託希望範囲を明確化し、最適な対応力を持つ業者を選定することが重要です。

導入までにどのくらいの期間がかかりますか?

一般的に2~4か月程度が目安です。現行業務プロセスの詳細ヒアリング、システム環境設定、既存データの移行・検証、従業員への説明・研修を経て本格運用開始となります。業務範囲や企業規模により期間は変動します。

セキュリティや個人情報保護は大丈夫ですか?

信頼できる業者は厳格な体制を構築しています。プライバシーマーク、ISMS認証取得、24時間365日監視体制、定期的な第三者監査など、多層的なセキュリティ対策を実施。契約前に必ず情報管理体制と損害賠償保険加入状況をご確認ください。

クラウド対応しているサービスはありますか?

現在ではほぼすべてのサービスがクラウド対応しています。重要なのは既存システムとの連携可否とデータ移行の容易さです。自社利用中のシステムとの親和性、API連携の対応範囲、推奨システム構成を事前に詳細確認しましょう。

導入費用や月額料金の相場はどれくらいですか?

業務範囲と企業規模により大きく変動します。初期費用は10万円~50万円、月額料金は給与計算で従業員1名あたり1,000円~1,500円が目安です。最低月額料金の設定や業務範囲により実際の料金は変動するため、複数社からの詳細見積もり取得をお勧めします。

特定業務(例:年末調整や社保手続き)のみの委託は可能ですか?

可能です。多くのサービスで、年末調整だけ、社会保険手続きだけといったスポットでの依頼に対応しています。繁忙期のみの利用など、柔軟な活用ができます。

自社の業務フローに合わせた柔軟な対応は可能ですか?

ある程度のカスタマイズは可能ですが、サービス会社の標準プロセスから大きく外れる場合は、追加料金が発生したり、対応が難しかったりします。契約前にどこまで柔軟に対応できるか確認しましょう。

業者とのやりとりはどのように行われますか?

電話、メール、専用のチャットツールやWeb会議システムなどを用いて行われるのが一般的です。定期的なミーティングを設け、進捗状況や課題を共有する体制を整えている業者が多いです。

まとめ

本記事では、人事労務アウトソーシングの業務範囲やメリット・デメリット、サービスの選び方から料金相場までを網羅的に解説しました。アウトソーシングを成功させるポイントは、自社の課題を明確にし、それを解決できる最適なパートナー企業を選ぶことです。

業務効率化、コスト削減、そしてコア業務への集中を実現するために、本記事で紹介した比較ポイントやサービス情報を参考に、ぜひ自社に合ったアウトソーシングの導入を検討してみてください。

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