導入事例

柳河精機株式会社

 公開日:2025年8月2日

2つのSaaS×人事アウトソーシングで、複雑な業務を効率化。属人化を解消!

管理統括本部 管理部 管理課管理係 S様、T様

  • 会社名

    柳河精機株式会社

  • 事業内容

    自動車部品メーカー

  • 人数

    440名(連結2,322名) ※2022年3月末現在

  • URL

    https://www.yanagawa-seiki.co.jp/

  • 導入システム

    King of Time(勤怠管理)
    ジョブカン(給与・労務)

  • 課題
    • 長年利用していた人事給与システムの保守期限が迫っていた

    • 給与計算業務が属人化

    • 「この担当者が辞めたら給与が払えなくなる」という業務停止への強い懸念

    • 3つの事業所で給与規程や業務プロセスが異なり、非効率な状態

  • 解決方法
    • 属人化解消のため、COMIT HRによる人事アウトソーシングサービスを導入

    • 勤怠管理:「King of Time」、給与労務管理:「ジョブカン」の2つの人事SaaSを組み合わせた運用を構築

    • 3事業所の納税業務を本社へ一本化し、アウトソーシングする運用へと変更

  • 成果
    • 担当者の退職や異動が発生しても業務が滞らない「人に頼らない」体制を構築

    • 3事業所の異なる規程に沿った給与計算を、1つのプラットフォームで実現

    • PCのログと打刻時間の乖離を可視化し、勤怠管理の客観性と精度の向上

    • 従業員の給与明細や年末調整のWeb化を推進

柳河精機株式会社様について

柳河精機株式会社様は、1952年に創業された自動車部品メーカーです。三重県亀山市に本社を構え、国内3拠点・海外3拠点にまで事業を展開。グループ全体の従業員数は2,300名を超えます。アルミダイカスト製品やエンジン部品など高精度部品の製造で高い技術力を誇り、EV部品への対応も含めた次世代技術の開発を進めるなど、業界内で確固たる存在感を示しています。

今回訪問した亀山本社・工場では、従業員の皆さまが全員真っ白な作業着を着用されており、その凛とした清潔感が非常に印象的でした。これは「汚れが目立つ白だからこそ、清潔を保ち、品質意識が高まる」という、Honda創業者・本田宗一郎氏の哲学に基づくものであり、柳河精機様が大切にされている“誠実なものづくり”の精神を現場から体現されている姿と感じました。

今回は、COMIT HRを通じて人事・労務業務の効率化と統合管理を実現された背景と成果について、管理統括本部 管理部 T部長(川越オフィス)、管理統括本部 管理部 管理課管理係 T様、S様(亀山グローバル本社)にお話を伺いました。

2大SaaS連携と人事アウトソーシングで実現した「人に頼らない」給与計算体制

───

まず、御社の事業内容、また皆様の担当業務、COMIT HRの導入背景についてお聞かせください。

T部長

弊社は自動車部品のメーカーで、2022年に子会社を合併し現在の体制になりました。 そのタイミングでシステム全般を見直そうという流れになり、今回の導入にもつながっています。

T様

私は主に給与計算を担当し、その他、勤怠管理や退職金、企業型確定拠出年金(DC)など、幅広く人事業務を担当しています。Sさんは社会保険関係を担当しています。

属人化リスクと事業再編の波

───

COMIT HRをご検討いただいた背景には、システムの保守切れがあったと伺っています。

T部長

はい。当時、現行システムの保守切れが迫っていたことに加え、弊社では事業再編を進めており、工場の閉鎖といった動きも重なっていました。給与計算という業務はどうしても属人化しやすく、「この人が辞めたら次の給与が払えない」といった不安が常にありました。「人に頼らない体制にしなければ」と意識をしたタイミングで、システムの保守期限の話もあり、COMIT HRの導入を検討することになったのです。

COMIT HRと2つの人事SaaSの組み合わせ

───

就業管理(打刻・勤怠)はKing of Time、給与計算・賞与計算・人事申請・情報管理などはジョブカンと、2つの人事SaaSを組み合わせてご提案させていただきました。
この提案を聞かれたときの印象はいかがでしたか?

T部長

正直、もし私たちだけで進めていたらジョブカンだけで進め、King of Timeの併用は選ばなかったと思います。 それぞれのSaaSにはこんな機能があるというのをご提案いただき、「これは面白いな」と。 自分たちでは思いつかない視点でしたので、さすがだなと感じました。

多拠点統合とルール統一の壁を乗り越えて

───

システム導入・アウトソーシングに際して、ご苦労された点や印象に残ったエピソードはありますか?

T様

一番苦労したのは、多拠点間の運用ルール統一です。

弊社は複数の企業が統合してできた会社なので、各事業所で制度やルールが異なっていました。1つのプラットフォームで業務を統合しようとすると、それぞれの事業所から異なる意見が出て、正直とてもたいへんでした。

特に、亀山工場のことは分かっていても、他事業所には個別の制度があり、私はすべての制度やルールを把握できていなかったんです。あれもこれもやろうとすると、現場も混乱しますし、「なるべく同じルールでできるようにしたい」という思いをCOMIT HRさんにまとめていただき、ルール統一を支援していただけたのは本当に助かりました。

業務効率化と属人化からの脱却

───

今回の導入による、具体的な変化や、会社の皆さまからの反響はいかがでしたか?

T様

導入当初は、外部に業務を出すという点で本社業務との兼ね合いもあり、かなり大変でした。しかし、今となっては「導入してよかった」と感じています。COMIT HRさんに相談すると、できることとできないことの判断が明確で、迅速に対応していただけるので非常に助かっています。

S様

私は入社とほぼ同時期にアウトソーシングが始まったので、最初は戸惑いました。前任者から1ヶ月ほど引き継ぎを受け、「来月から一人で担当してね」と言われたのですが、右も左も分からない状態でした。

そんな時、COMIT HRさんが帳票を作成してくださり、本当に助かりました。今は業務にも慣れましたが、それでも帳票作成には時間がかかるので、COMIT HRさんにサポートしていただけるのは非常にありがたいです。

T様

退職等により、元のメンバーはほとんどいなくなりました。 でも、それでも今の体制で破綻せずに運用が回っているのは、本当にアウトソーシングにしてよかったと思います。もしアウトソーシングしていなかったら、新たな人員を雇用する必要があったかもしれません。

以前は経験者が2人いればなんとかなる、という体制でしたが、今は誰かが抜けても業務が止まらない。その方が合理的だと感じています。

自動打刻機能、スマホ活用とデータ分析による効果

───

King of TimeのPCログオン・ログオフによる自動打刻機能や、スマホアプリを用いた打刻なども導入いただいております。これらの機能の現場での活用状況はいかがですか?

T様

PCでログインすると自動打刻するスタイルと、ICカードまたはスマホで打刻したりと、現場によってハイブリッド運用が定着しつつあります。

「やりやすい」と言ってくれる人も多いです。また、忘れずに打刻できる点はやはり便利で、課題でもあった打刻とPCログの乖離が可視化され、管理がしやすくなりました。上長が承認する際にも、ログの時間が参照できるので助かっています。

履歴も残りますし、自動でデータ可視化してくれるのは大きなメリットです。

───

今後の運用に関して期待していることや、改善してほしい点などはありますか?

S様

最近、COMIT HRで確定拠出年金の資格取得・喪失手続きもできることを知りました。オプション機能なので知らなかったのですが、探せば色々な情報が出てくるので、積極的に情報提供していただけると助かります。

King of Timeのフレックス運用についても要望があります。弊社では、日によって出勤時間が異なる従業員がいるため、スケジュールの自動判別機能があると便利だと感じています。

現在は30分単位の固定スケジュールで対応していますが、以前のシステムではより柔軟に設定できたので、改善を期待しています。従業員からも質問が多く、私たちも気づかされることが多いです。

T様

King of Timeのスケジュール管理については、日によって出社時間がバラつく従業員もいるため、毎回スケジュール変更申請が必要になるのが現状の課題です。今後は、環境の変化や制度に合わせて、より柔軟に対応できるようにしていきたいです。

T部長

まだまだ改善の余地はあると思っています。今後は、社内で対応した方が効率的な業務と、アウトソーシングした方が効率的な業務を明確に切り分けていきたいですね。

具体的には、RPA(Robotic Process Automation)を導入し、定型業務を自動化することで、さらなる業務効率化を目指したいと考えています。

COMIT HRさんには、「これはアウトソーシングすべき」「これは社内で対応すべき」といった提案をしていただけると助かります

人事アウトソーシングを検討している他社へのアドバイス

───

最後に、人事業務の属人化に悩んでいる企業に向けて、アドバイスをお願いします。

T部長

弊社の場合、属人化していた給与計算をどうにかしなければならないという課題があり、システムの保守切れも重なったことが、アウトソーシング導入の決め手となりました。もしアウトソーシングしていなかったら、人員を増やして対応する必要があったかもしれません。アウトソーシングは、現実的で有効な手段だと思います。

T様

以前は経験豊富な担当者がいれば何とかなる、という体制でしたが、今はアウトソーシングにより、誰かが抜けても業務が止まらない体制が構築できました。属人化を解消し、業務効率化を図る上で、アウトソーシングは非常に有効だと実感しています。

───

本日は皆さまから貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

まとめ

柳河精機様は、COMIT HRの人事アウトソーシングと、King of Time、ジョブカンという2つの人事SaaSの組み合わせにより、属人化リスクの解消、業務効率化、そして変化に強い組織体制を構築されました。

※掲載内容は取材当時のものです。

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