ジンジャー(jinjer)クラウド型人事労務システムとは?機能・料金・メリット・導入事例を徹底解説

 公開日:2025年10月20日

ジンジャー(jinjer)クラウド型人事労務システムとは?機能・料金・メリット・導入事例を徹底解説

ジンジャー(jinjer)とは?

ジンジャー(jinjer)とは、勤怠管理、給与計算、人事労務、経費精算など、人事領域のあらゆるデータを一つのプラットフォームで管理できるクラウドサービスです。

それぞれのシステムが独立しているのではなく、中心に「人事データベース」を置くことで、従業員情報を一度登録すれば全てのサービスで情報が連携されます。これにより、情報の二重入力や更新漏れを防ぎ、バックオフィス業務全体の効率化を実現します。

サービスの基本情報

ジンジャーは、jinjer株式会社が提供するクラウド型の人事管理システムです。最大の特徴は、人事に関する情報を「1つのデータベース」で管理する点にあります。

従来のように勤怠、給与、労務などのシステムがバラバラだと、それぞれに情報を入力・更新する手間が発生しがちでした。

しかし、ジンジャーを使えば、従業員情報を一度更新するだけで全てのシステムに反映されるため、業務の効率が飛躍的に向上します。企業の成長を人事面から支えるプラットフォーム、それがジンジャーです。

他の給与計算サービスとの違い

他の多くの給与計算サービスとの決定的な違いは、データベースの構造にあります。多くのサービスが機能ごとに独立したデータベースを持っているのに対し、ジンジャーは勤怠管理から人事情報、経費精算まで、すべてが単一のデータベースで繋がっています。

これにより、例えば勤怠データをもとに給与計算を行う際、データのインポート・エクスポート作業が一切不要になります。情報の整合性が常に保たれ、リアルタイムなデータ反映が可能な点が、ジンジャーならではの強みです。

ジンジャー(jinjer)はどの企業に向いているの?

ジンジャーは、特に複数の人事関連システムを利用しており、データの連携や二重入力に課題を感じている企業に最適です。また、従業員数の増加に伴い、人事管理業務が煩雑になってきた成長企業にも向いています。

勤怠管理から給与計算、年末調整、経費精算までを一気通貫で効率化したいと考えている企業や、ペーパーレス化を推進し、テレワークなどの多様な働き方に柔軟に対応したい企業にとって、強力なツールとなるでしょう。

ジンジャー(jinjer)でできること|主な機能一覧と特徴

ジンジャーは、人事労務に関する幅広い業務をカバーする多彩な機能を提供しています。ここではジンジャー(jinjer)の主な機能と特徴を解説します。

ジンジャー(jinjer)の勤怠管理

主な機能
多彩な打刻方法 PC、スマートフォン(GPS対応)、ICカード、Slack、Chatworkなど、多様な働き方に合わせて打刻方法を選択できます。
自動集計・アラート 残業時間や有給休暇の取得状況をリアルタイムで自動集計。36協定の設定に基づき、上限を超えそうな従業員へアラートを通知します。
シフト管理 複雑なシフトパターンにも柔軟に対応し、ヘルプ機能なども備えているため、小売業や飲食業でもスムーズに運用可能です。

ジンジャー(jinjer)の給与計算・年末調整

主な機能
データ自動連携 勤怠管理システムの打刻データを自動で取り込み、面倒な集計作業なしで給与計算が完了します。
Web給与明細 給与明細や賞与明細、源泉徴収票を電子化し、Web上で従業員に直接配布。印刷・封入・郵送コストを削減します。
年末調整の電子化 従業員はスマートフォンからアンケート形式の質問に答えるだけで申告が完了。人事担当者の書類回収やチェック作業を大幅に軽減します。

ジンジャー(jinjer)のワークフロー(申請承認)

主な機能
ペーパーレス化 残業申請、休暇申請、経費精算など、社内のあらゆる申請・承認プロセスを電子化し、ペーパーレスを実現します。
柔軟な承認ルート 企業の組織体制に合わせて、複雑な承認ルートも自由に設定可能。申請・承認はスマートフォンからも行えます。
進捗の可視化 申請状況がリアルタイムで可視化されるため、承認の遅延を防ぎ、意思決定の迅速化と内部統制の強化に繋がります。

ジンジャー(jinjer)の経費精算

主な機能
スマホ申請・OCR スマートフォンアプリからいつでも申請可能。領収書を撮影するとOCR機能が日付や金額を自動で読み取ります。
ICカード連携 SuicaやPASMOなどの交通系ICカードの利用履歴を直接読み込み、交通費精算の手間を削減します。
データ連携 承認された経費は、給与データと連携して支払処理を行ったり、会計システム用の仕訳データとして出力したりすることが可能です。

ジンジャー(jinjer)の人事労務(人事情報管理)

主な機能
人事情報の一元管理 従業員の基本情報、職歴、スキル、評価履歴などを一元管理。組織図の作成や異動シミュレーションも可能です。
入退社手続き 入社・退社に伴う社会保険・雇用保険の手続きや書類作成をシステム上で完結させ、ペーパーレス化を実現します。
従業員招待 従業員自身がPCやスマートフォンから直接情報を入力・更新できるため、人事担当者の負担を軽減し、情報の鮮度を保ちます。

ジンジャー(jinjer)のタレントマネジメント / 人事評価 / eラーニング

主な機能
タレントマネジメント 従業員のスキル、経歴、評価履歴などを可視化し、一元管理。適材適所の人材配置や、次世代リーダーの育成計画に活用できます。
人事評価 目標設定(MBO)から評価シートの配布・回収、評価の調整までをシステム上で完結。公平で透明性の高い評価制度の運用を支援します。
eラーニング

※同一プラットフォーム上で連携可能な別サービス

研修コンテンツの配信から、従業員ごとの受講状況、テスト結果までを一元的に管理。効率的な人材育成をサポートします。

ジンジャー(jinjer)の人事データ分析

主な機能
クロス集計・分析 勤怠、給与、人事情報といった複数のデータを掛け合わせ、部署ごとの残業時間や離職率の傾向などを多角的に分析します。
ダッシュボード 分析結果はグラフやチャートでダッシュボードに可視化。組織の状態を直感的に把握し、迅速な意思決定を支援します。
レポート出力 ハイパフォーマーの特性分析や人材配置のシミュレーション結果などをレポートとして出力し、経営会議の資料として活用できます。

ジンジャー(jinjer)の多言語対応・グローバル対応

主な機能
多言語対応 日本語のほか、英語、ベトナム語、タイ語、韓国語、インドネシア語、ビルマ語に対応。外国人従業員もスムーズに利用可能です。
グローバル管理 海外拠点を持つ企業でも、各国の従業員情報を日本の本社で一元管理。グローバル全体での人事戦略を推進する基盤となります。

※対応言語はプランによって異なります

ジンジャー(jinjer)の料金プラン・費用感は?

ここでは、ジンジャー(jinjer)の料金プランや他社サービスとの比較を紹介します。

初期費用・月額料金の目安

ジンジャーの料金体系は、利用する機能と従業員数によって変動する仕組みです。公式サイトでは具体的な料金は公開されておらず、企業の状況に合わせた見積もりが必要です。

一般的には、導入時に発生する初期費用と、利用する機能数と従業員数に応じた月額利用料で構成されます。無料トライアルも用意されているため、実際の使用感を確かめてから導入を決定することができます。

他社サービスとの比較

以下の表は、ジンジャーとジョブカン、オフィスステーションなど他のサービスとの違いを示したものです。

項目 ジンジャー(jinjer) SmartHR オフィスステーション ジョブカン
ビジネスモデル 統合データベース型 人事労務特化型 アラカルト型 構成要素組合せ型
初期費用 要問合せ 0円 110,000円 0円
月額料金 330円/人~ 要問合せ 330円/人 200円~/人
強み ・データの一元管理と連携

・バックオフィス全体のDX

・人事労務手続きの効率化

・優れたUI/UXと操作性

・行政手続への深い対応

・特定業務のピンポイント導入

・低コスト

・導入のしやすさ

向いている企業 バックオフィス全体を刷新し、

データを一元化したい企業

人事労務を起点に従業員体験を

向上させたい企業

既存システムがあり、

特定業務をデジタル化したい企業

コストを最優先し、

シンプルに始めたい中小企業

※実際の料金は機能構成により変動

ジンジャー(jinjer)を導入するメリット

ジンジャーを導入する最大のメリットは、人事労務に関する業務を圧倒的に効率化できる点です。

これまで勤怠、給与、人事などのシステムが別々で、データの転記や二重入力に手間がかかっていた作業が、1つのデータベースにより一切不要になります。従業員情報を一度更新すれば、すべての関連システムに自動で反映されるため、ヒューマンエラーを防ぎ、担当者の負担を大幅に削減します。

次に、ペーパーレス化の推進によるコスト削減と生産性向上も大きなメリットです。各種申請・承認をワークフローで電子化し、給与明細をWebで発行することで、紙代や印刷代、郵送費、書類の保管スペースといった物理的なコストを削減可能です。

また、スマートフォンからでも申請・承認が可能になるため、時間や場所にとらわれず業務を進められ、組織全体の生産性向上に貢献します。

さらに、法改正への自動対応や労働時間の正確な管理により、コンプライアンスを強化できる点も重要です。そして、蓄積された人事データを分析することで、従業員のパフォーマンスや組織の状態を可視化し、データに基づいた戦略的な人事施策の立案・実行をサポートしてくれるでしょう。

ジンジャー(jinjer)のデメリット・注意点

ジンジャーは非常に多機能である反面、導入初期は覚えるべき操作が多く、ITツールの利用に不慣れな担当者にとっては、システムに習熟するまで一定の時間が必要になる可能性があります。

導入をスムーズに進めるためには、事前のマニュアル読み込みや、提供されるサポート体制を十分に活用することが重要です。

また、必要な機能を複数組み合わせて利用する場合、単機能の特化型サービスをそれぞれ契約するよりも、月額費用が割高になる可能性があります。自社にとって本当に必要な機能は何かを事前に精査し、費用対効果を慎重に見極める必要があります。

クラウドサービスであるため、自社独自の特殊な就業規則や評価制度に100%合致させるような、細かいカスタマイズには限界がある点も注意が必要です。

ジンジャー(jinjer)の評判は

ジンジャーの評判を調べると、特に「業務効率化」に関するポジティブな声が多く見られます。

「これまで複数のソフトで行っていた作業が一つにまとまり、月末の給与計算業務が劇的に楽になった」

「勤怠データが自動で給与計算に反映されるので、転記ミスがなくなった」

といった、データ連携のスムーズさを評価する口コミが目立ちます。

また、

「直感的なインターフェースで使いやすい」

「スマホアプリで外出先からでも申請・承認ができて便利」

など、操作性の高さを評価する声もあります。

一方で、

「機能が豊富な分、全ての機能を使いこなすのが難しい」

「特定の操作で動作が少し重く感じることがある」

といった意見も散見されます。

総じて、複数の人事システムを統合して業務を効率化したいというニーズを持つ企業からは、高い満足度を得ているサービスと言えるでしょう。

ジンジャー(jinjer)導入の流れ

ジンジャーの導入は、まず公式サイトのフォームから問い合わせや資料請求を行うことから始まります。その後、担当者から連絡があり、現状の課題や導入したい機能について詳細なヒアリングが行われます。

ヒアリング内容に基づき、実際の管理画面を見ながらオンラインでのデモ説明を受け、具体的な機能や操作性を確認します。

次に、利用する機能と従業員数に応じた正式な見積もりが提示されます。料金やサービス内容に納得できれば契約へと進みます。契約後は、専門のサポート担当者がつき、就業規則の設定や従業員データの登録といった初期設定を支援してくれます。

この導入サポートが手厚い点もジンジャーの特徴です。設定完了後、従業員向けの説明会などを実施し、本格的な運用開始となります。運用開始後も、電話やチャットでのサポートを受けられるため安心です。

まとめ

ジンジャー(jinjer)は、勤怠管理から給与計算、人事労務、経費精算まで、人事領域のデータを「1データベース」で一元管理できる、非常にパワフルなクラウドサービスです。データの二重入力や転記作業といった非効率な業務をなくし、バックオフィス全体の生産性を向上させます。

また、蓄積されたデータを分析することで、戦略的な人事施策の立案も可能にします。本記事を参考に、自社の課題解決にジンジャーが貢献できるか、ぜひ検討してみてください。

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