2019年4月1日、通称「働き方改革関連法」が施行されました。
その影響でHR Tech市場は成長の予感があった最中、新型コロナウイルス感染拡大と相俟うかたちで成長に拍車をかけています。
しかし、ニュース等で取り上げられてはいるものの、その実感が湧かない人や「Techはテクノロジーだろうけれど、HR Techとはどういった技術なの?」といった基本的な部分に疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、まだ詳しく分かっていないものの、ゆくゆくはHR techを利用して業務改善を試みたいとお考えの皆様へ向けて、HR Techとは何かについてわかりやすく嚙み砕いて解説させて頂きます。
HR Techとは
HR TechとはHR=human resource(人的資源) の頭文字HRとTech=technology(技術)を掛け合わせた造語でわかりやすくいえば、「ITの力を借りて業務の手間を省く技術」です。
ところで初めにHR、ヒューマンリソースと聞いたとき、何を思い浮かべたでしょうか。
「人材派遣」や「転職」といった採用関係の企業や業界ではありませんか。
事実、HR Techとは人材派遣や転職斡旋する企業が扱う技術でもあります。
ただこうした業界も企業の受け入れがあって初めて商いが成立します。
その企業の担当部署はどこでしょうか。
それは人事総務部です。
つまり、人材派遣や転職斡旋などもHRのひとつであり、HRとはもっと大きな意味で人事・総務にまつわる仕事を指し、HR Techとはそんな企業の人事・総務に関する様々な業務をシンプルにするIT技術となります。
HR Techは“デジタル化推進”というトレンドに乗る
HR Techでは人事総務部がこれまで行ってきた採用や人材評価、教育や福利厚生といったものから従業員の労務、勤怠、給与計算や社会保険、さらに踏みこんで社内コミュニケーションまでサービスの多様化が進んでいます。
すべては従業員の働きやすい環境づくりに繋がっています。
2019年の働き方改革関連法案の施行に伴い、HR Techが浸透していく準備が整い始めた最中、2020年新型コロナウイルス感染拡大防止の観点においてテレワーク推進といったトレンドが出来上がりました。
その中で企業は出社せずとも「どのように通常業務を遂行させるか」といった命題を急遽課されたのです。
加えて旧来のやり方では、たとえば「勤怠管理が出来ない」など、これまでとは異なるクラウド型の人事サービスを導入検討の追い風となりました。
実際、サービスの利用者は従業員であり、企業の勤怠業務担当者です。
その皆様にとって使いやすいサービスとは「ストレスなく手短に必要な情報を処理できるか」です。
加えて使いやすく旧来のシステムよりコスト削減にならなくてはいけません。
その点においても、HR techは人の手を省けるのでトレンドに乗りやすかったのです。
jinjerとは
そんなトレンドの話の中で挙げた勤怠管理のサービスを提供するひとつにjinjerというものがあります。
jinjerとはネオキャリア社が提供するクラウド型の人事サービスの総称です。
同社は今も人材紹介会社であり、同時に勤怠管理など人事総務課の業務に関わるサービスに携わっている点はHR techとは何かを示唆するかのようでした。
このjinjerが展開しているのは大きく分けて勤怠管理・給与計算、従業員情報の一元管理・雇用契約・年末調整、経費精算の3つのサービスになります。
そして各サービスをひとつのデータベースで管理できる点が特徴的です。
ジョブカンとは
そしてもうひとつがジョブカンです。
ジョブカンとはDonuts社が提供する人事サービスの総称になります。
サービス内容はjinjerと似ていますが、ワークフローをよりお客様仕様にカスタマイズしやすいのが特徴的で、また様々な電子化申請が可能な点です。
こちらもよくニュースで取り上げられていた“朱肉の押印”から解放されやすいなど、パンデミック禍のトレンドと相性の良さがうかがえます。
まとめ
パンデミック禍の長期化に伴い、企業側もテレワークを一次的採用としてではなく継続的採用へと変える動きもあり、jinjierやジョブカンといったHR Techのサービスはそうした最中、今後もますます成長への期待感が持てます。
加えてHR Techも他のIT技術と例外なく時間とともにますます便利になっていくでしょう。
ただし、こうしたトレンドもすべてはHR Techを導入した企業、そしてその企業で働く従業員ためです。
つまり、どのようなサービスも導入後に「導入してよかった」と思わせる体験が必要になります。
COMIT HRではお客様にとってより使いやすい環境作りの一助を担うべく、jinjerやジョブカンといったサービスをお客様に応じて選択し、導入前後の運用までサポートをしながら共にシステム作り上げていきます。
それは既存のシステムからHR Techを駆使した新システムへ組み替えつつも、使いやすさを維持または向上させるということです。
もし人事システムについてお困りの事や御相談したいことがあれば、是非一度COMIT HRまでお問い合わせ頂ければと存じます。