【2024年版】労務管理システム機能・価格比較10選・ 最適なクラウドサービスの選び方を解説

 公開日:2024年4月12日

人事労務管理システムとは?

人事労務管理システムは、人事管理と労務管理の機能を持ち、企業の成長を支える強力なツールです。

 

人事管理では、従業員のあらゆるデータを一元管理することで、人事業務の効率化を図ります。従来の紙ベースやExcel管理では情報収集に時間がかかり、書類の不備や手入力によるミスが発生しやすいという課題がありました。

 

システムを導入することで情報収集の迅速化と、一元管理や業務効率の向上が実現できます。

 

労務管理では、従業員の勤怠管理、給与計算、社会保険手続き、福利厚生管理などを効率化します。自動化機能により業務を効率化できます。

 

近年は、クラウド型のサービスが登場しており、導入や運用が容易になったことから、中小企業でも導入が進んでいます。

 

2024年版!労務管理クラウドサービス10選徹底比較

 

労務管理クラウドサービス10選を紹介します。

 

 【比較表】機能・価格で選ぶベストな労務管理システム

 

目的 機能 SmartHR ジョブカン

勤怠管理

ジンジャー勤怠 COMPANY KING OF TIME マネーフォワード

クラウド

社会保険

freee人事労務 kincone キンタイミライ TeamSpirit
入退社手続き 入社情報のWeb入力
社会保険などの各種書類作成
社会保険の電子申請
雇用契約書の作成
Web給与明細
年末調整
マイナンバー管理
従業員情報管理 従業員リスト・住所変更など
申請ワークフロー
組織分析・管理 従業員サーベイ・アンケート
人事情報の集計・分析
料金(月額)※税込 要問合せ 220円/ID~ 400円/ID~ 要問合せ 300円/ID~ 2,980円~

110円/ID~

2,000円~ 220円/ID~ 要問合せ 400円/ID~

 

 

 

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1.  SmartHR

 

SmartHRは、株式会社SmartHRが提供するクラウド型の労務管理と人事管理システムです。業務効率化を図り、5年連続でシェアNo.1を誇る信頼性の高いソフトウェアです。

 

雇用契約や入社手続きなどの書類をペーパーレスで処理し、従業員情報を自動で蓄積します。年末調整やWeb給与明細などの労務手続きにも対応し、外部サービスとの連携も容易です。

 

SmartHRの特徴は多岐にわたり、ペーパーレスによる従業員情報管理や自動的な社員名簿の最新化など、業務の合理化と効率化を実現しています。

 

担当者の負担軽減や正確な情報の確保が可能です。また、年末調整や給与明細などの労務手続きもウェブ上で完結し、従業員本人が情報を入力するため、正確性が向上します。

2.  ジョブカン勤怠管理

ジョブカン勤怠管理は、株式会社Donutsが提供するクラウド型の勤怠システムで、多様な勤務形態に対応しています。

 

企業は必要な機能のみを選択でき、人事部や労務管理部などにおいて工数削減に貢献しています。ジョブカンは、多彩な打刻方法を提供しており、ICカード打刻、指静脈認証打刻、GPS打刻、LINE打刻、Slack打刻など、様々な選択肢があります。従業員の労働時間を正確に記録し、効率的な勤怠管理が可能です。

 

ジョブカンは高いカスタマイズ性が特徴で、管理画面は自由な表示・非表示の設定が可能で、簡単な操作でオリジナルのフォーマットを作成し、使いやすく見やすいレポートを生成できます。

 

さらに、「働き方改革法」に対応しており、社会保険労務士が監修した機能を多数搭載しています。有休管理や法令義務に関する業務を簡単かつ確実に実施でき、法令順守と効率的な業務遂行を両立させます。

 

 

COMIT HRの導入事例はこちら

導入事例

 

3.  ジンジャー勤怠

 

ジンジャー勤怠は、jinjer株式会社が提供するクラウド型の勤怠管理システムで、出退勤の管理や労働時間の集計、シフト管理を自動化します。

 

ジンジャー勤怠には、残業時間や有給休暇の残日数の自動集計や打刻漏れの一括確認など、便利な機能が備わっており、労務管理を効率化します。

 

外出先やリモートワーク中でも、GPS打刻を活用して客観的な労働時間の把握が可能です。打刻範囲制限(GPS)を設定して、範囲外での打刻を防止することもできます。また、打刻時の位置情報はGoogle Mapから確認できます。

 

ジンジャー勤怠は、さまざまな方法で打刻することができます。パソコン、タブレットアプリ、スマートフォンアプリなど、多様なデバイスを活用して打刻が可能であり、管理者やマネージャーもマルチデバイスに完全対応しています。

4.  COMPANY

 

COMPANYは、株式会社Works Human Intelligenceが運用する大手企業向け統合人事システムです。

 

COMPANYは、入社から退職までの人事労務を網羅する統合人事システムであり、大手企業から地方自治体まで幅広く利用されています。

 

大手企業向けに開発されたCOMPANYは、複雑な組織体系やワークフローに柔軟に対応し、人事業務を効率的にサポートします。また、豊富な管理項目を備え、雇用から退職までの人事業務を1つのシステムで統合的に管理できます。

 

COMPANYは、履歴管理の可視化や複雑な給与計算、勤怠管理の集約など、さまざまな機能を提供しています。また、要因分析や最新の人事指標の連携、人材開発業務のサポートなど、企業の人事管理に必要な機能が網羅されています。さらに、雇用手続きの情報収集の効率化やID情報の統合・一元化も可能です。

 

大企業特有の複雑な組織体系や多様な人事業務に対応し、効率化と柔軟性を両立させることで、顧客から高い評価を受けています。

5.  KING OF TIME

KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型の勤怠管理システムです。

 

KING OF TIMEでは、PCでの無償打刻から顔認証、指紋認証、ICカードなど多彩な打刻方法を選択できます。オフィスでの出退勤はICカードを使用し、外出中にスマートフォンで退勤打刻するなど、環境に合わせた打刻方法の組み合わせが可能です。

 

KING OF TIMEは誰でも簡単に使えるわかりやすい操作感を特徴としています。

 

シンプルで使いやすい画面構成で、初めてのユーザーでもストレスなく利用できます。また、パソコンが苦手な方や紙のタイムカードを使用していたユーザーも、簡単に移行できるよう設計されています。

6.  マネーフォワード クラウド社会保険

マネーフォワード クラウド社会保険は、株式会社マネーフォワードが提供する労務管理システムです。

 

社会保険手続きに必要な書類の作成から提出書類の電子申請まで、一貫してクラウド上で行えます。

 

書類作成機能では、入退社などの社会保険届出書を手軽に作成でき、作成した書類はクラウド上で安全に管理され、必要な時に簡単にアクセスできます。対応状況管理機能を利用すれば、従業員ごとの手続き状況を一元管理し、把握することができます。

 

マネーフォワード クラウド給与との連携により、さらなる効率化を実現します。書類作成に必要な情報入力の手間や工数が大幅に削減され、自動で申請データを作成し、申請手続きが迅速かつ正確に行えます。

7.  freee人事労務

freee人事労務は、クラウド上で簡単に人事労務の事務作業を効率化するソフトウェアです。

 

このソフトウェアを利用することで、従業員情報の登録だけでなく、給与計算や書類作成などの労務作業を自動化できます。これにより、時間と手間を節約しつつ、正確な処理が可能です。

 

freee人事労務では、給与計算ソフトとしても機能し、税金や社会保険の知識がなくても利用できます。従業員は勤務時間をシステム上で打刻し、その情報をリアルタイムで給与額の計算に反映させることができます。また、シンプルな操作方法で、いつでもどこからでもアクセスできるクラウドソフトとして利用できます。

 

freee人事労務は、多彩な機能を提供し、給与計算から社会保険料の計算、給与振込の効率化まで幅広い人事労務業務をサポートします。

 

ソフトウェア内で給与計算や勤怠管理、社会保険料の計算、給与明細の作成、給与振込の効率化などの機能が統合されており、煩雑な業務を効率的に行えます。

 

具体的な機能として、給与計算、勤怠管理、社会保険料や税金の計算、有給管理などがあります。さらに、給与明細の作成や電子化、月額変更届の作成など、人事労務に関連する様々な業務を網羅しています。

8.  kincone

Kinconeは、企業向けに開発された勤怠管理システムです。ICカードを利用したタイムレコーダーや交通費精算機能を提供しています。

 

多様な打刻方法を備え、スマートフォンアプリやWebブラウザからの簡単な打刻が可能です。勤怠情報や交通費データのクラウド上での管理や修正、CSV形式でのデータダウンロードなど、効率的な業務処理が可能です。

 

Kinconeは会計システムとの連携が可能なため、申請した交通費精算データを直接freee会計やOBC給与奉行に送信することができます。会計業務や給与計算などのさまざまな業務を一元化し、効率的に処理することができ、業務の効率化やミスの軽減につながります。

 

経理担当者の業務負担が軽減され、会計処理の正確性と迅速性が向上できるでしょう。

9.  キンタイミライ

 

キンタイミライは、多様な打刻方法と顧客のニーズにピッタリ合った勤怠管理を実現するシステムです。

 

様々な打刻方法が特徴で、iPadのQRコード打刻やICカード、スマートフォンなど、顧客の現場に適した打刻方法を用意しています。集計ルールに関してもオプションの豊富な組み合わせを提供し、顧客の要望に合わせたシステム構築が可能です。

 

サクサクとした動作と高い技術力も特徴の一つです。平均レスポンスタイムは0.03秒と非常に迅速で、顧客の操作の快適性を重視しています。

 

クラウドサービス導入経験企業での不満の第1位は動作の遅さといわれています。キンタイミライのレスポンスタイムは極めて速く、顧客は快適にシステムを利用でき、業務効率化が期待できるでしょう。

10. TeamSpirit

TeamSpiritは、勤怠管理や工数管理、経費精算の機能を組み合わせた、多機能な社内管理システムです。

 

PCのブラウザだけでなく、スマートフォンアプリも提供しているため、外出先でも簡単に業務管理が可能です。

 

TeamSpiritの利用は、3つのプランに分かれていますが、電子稟議・社内SNS、レポート・ダッシュボード機能は全てのプランで利用可能です。

 

組織内のコミュニケーションや情報共有が円滑化され、業務効率の向上につながるでしょう。

 

レポートやダッシュボード機能を活用することで、経営判断に必要な情報をリアルタイムで把握し、ビジネスの戦略立案や改善活動に活かすことができます。

 

 

ご質問やご相談など何でもお気軽にお問い合わせください。

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なぜ労務管理クラウドサービスが必要?

労務管理クラウドサービスが必要な理由は、従来の手法に比べて効率性と正確性が向上するからです。

 

従来の労務管理では、Excelや紙の書類を使い、メールや郵送で情報をやり取りしていました。この方法では情報収集に時間がかかり、書類に不備がある場合は、手戻りの手間が生じます。手入力や転記によるミスも発生しやすい課題がありました。

 

クラウド型の労務管理システムでは、インターネットを介してWeb上で必要な情報を一元管理できます。従業員はPCやスマホで情報を入力し、システムが自動で集約して書類を作成できるため、郵送や印刷などの手間が省けます。

 

労務管理クラウドサービスは業務プロセスの効率化とミスの軽減につながります。

 

労務管理クラウドサービスのメリット

労務管理クラウドサービスのメリットは、業務プロセスの効率化と作業負担の軽減です。

 

労務管理システムを導入することで、迅速かつ効率的な書類作成が可能です。従業員が自身の情報を入力することで、記入漏れや転記ミスを防ぎ、労務管理担当者の作業負担を軽減します。

 

クラウドシステムのため、テレワーク環境でも手続きが行いやすいこともメリットの一つです。

 

入力された情報をもとにシステムが帳票を自動作成するため、保険加入や年末調整などの書類作成作業も省力化されます。従業員情報が蓄積されることで、人事データの構築や分析も可能です。

 

また、労務管理クラウドサービスは役所への申請手続きを簡素化します。電子申請に対応しているシステムならば、役所への書類提出や申請手続きがオンライン上で行えるため、役所への訪問や書類提出の手間が省けます。

労務管理クラウドサービスのデメリット

労務管理クラウドサービスのデメリットは、インターネット接続が必要であることです。自社ニーズに合わせたカスタマイズが制限される点も挙げられます。

 

インターネット接続が不安定な場合や、速度が遅い環境では労務管理ソフトの利用が制限されます。提供される機能は決まっており、自社の要求に合わせてカスタマイズすることが難しいため、自由度が低くなります。

 

クラウド型の労務管理ソフトをカスタマイズしたい場合は、専門の開発業者への依頼が必要です。サービス提供会社によって機能や料金、サポートが異なるため、導入前に比較検討が必要でしょう。

 

その他のデメリットとしては下記が挙げられます。

 

  • システムトラブルによる使用不可
  • 不正打刻への対応
  • 労働基準法違反のリスク
  • 他のシステムとの連携の制約
  • 従業員の働き方に合わせた運用が難しい

労務管理クラウドサービスの選び方

労務管理クラウドサービスを選ぶ際には、業務の明確化やシステム連携、サポート体制の充実を考慮する必要があります。

 

業務を明確化し、必要な機能を洗い出すことが重要です。従業員の情報入力や電子申請への対応、健康保険への対応など、ニーズに応じた機能を備えたサービスを選びましょう。

 

既存のシステムとの連携も重要です。勤怠管理や給与計算システムなどとの連携がスムーズかどうか確認しましょう。

 

サポート体制も重要な要素です。システム障害が発生した際に迅速な対応ができるかどうかは、業務に直結するため重要です。

 

代表的なサポート内容は下記があります。

 

  • 電話やチャット
  • メールでのサポートや初期設定の代行
  • 説明会やセミナーの開催

 

 

サポート内容は各サービスによって異なります。平日のみの対応や受付時間の制限も考慮すべきです。

 

労務管理クラウドサービスを選ぶ際には、サポートが充実している製品を選ぶことが重要です。月末や決算期など、業務に影響が大きいタイミングでのサポート体制の確認も忘れずに行いましょう。

労務管理クラウドサービスの導入

労務管理クラウドサービスを導入する際には、下記のステップで行われます。

 

  1. 導入目的を明確にする
  2. 導入形態を決める
  3. 従業員に使用方法を周知する
  4. テスト運用を行い、自社に合うか、システムのサポート範囲を確認する
  5. 勤務区分、計算ルールなどの設定仕様書に基づき設定する
  6. 申請・承認の動き、アラートのお知らせ方法などの使いやすさを確認しながら調整する
  7. 設定が完了した段階で、テスト稼働を実施する
  8. 過去の勤務表情報との照合テストを実施し、結果を報告する
  9. 給与システムとの連携テストを実施する

 

まずは導入目的を明確にし、その後導入形態を決めることが重要です。従業員に使用方法を周知し、テスト運用を行い自社に適合するかどうか、システムのサポート範囲を確認します。

 

次に、勤務区分や計算ルールなどの設定を行い、その後は、申請・承認の動作やアラートの使いやすさなどを確認しながら調整を行います。

 

設定が完了した段階でテスト稼働を行い、過去の勤務表情報との照合テストを実施し、給与システムとの連携テストを行います。

 

導入後は、システムの運用や利用状況のモニタリングを行いながら、必要に応じてシステムを改善していくことが重要です。

労務管理クラウドサービスの注意点

労務管理クラウドサービスを導入する際には、セキュリティ面に注意する必要があります。システムは従業員の個人情報を保管しているため、適切なセキュリティ基準を満たしたシステムを導入することが重要です。

 

JIS Q 15001認証の個人情報保護システムやマイナンバーを暗号化するシステムなど、自社のセキュリティ基準に合致したシステムを選定しましょう。

 

また、社内のセキュリティ体制も整える必要があります。従業員がデータを持ち帰ったり外部で情報を漏洩させたりする可能性があるため、従業員のセキュリティ意識向上が必要です。

 

データの持ち出し禁止や外部への情報漏洩防止策を定め、従業員に遵守させる取り組みを行いましょう。

 

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